マーベルズ 感想 (ネタバレあり)
エンドロール前と、ミッドクレジットに全部もってかれて本編のこと全部忘れかけそうになった 例によって朝イチの壁に行ったのだが、妙に人少ねえなとおもってチケ購入画面確認したら真ん中らへんが埋まってるだけで△にすらなってなくてマジかよ……となった
上二作はまあ入ってなくても、まあまあ…ぐらいの気持ちでいられるけど、マーベルズが入ってないのはかなり堪える……
やっぱり女性主人公だと興行微妙なのでは??みたいな変なシグナルになると本当にイヤ
まあD+配信早すぎるし、なんとなく公開日に行かんでも…みたいな温度感は感じるのでウゥーン ていうか、本作だとニックは別人みたいにハツラツとしてたんだけど、まさかスクラルの入れ替わりか…? 時系列的に後なのか先なのかもイマイチ判然としないが、どっちだとしても辻褄合うんかコレ?みたいな
ドラマのMs.マーベルは自分はすごい好きなんだけど、世間的に受け入れられているのかというとワカランな…という温度感だとおもう し、モニカはワンダビジョン組だけど、あのドラマでもイマイチどういう理屈でモニカが力を得られたのか、あとはそもそもどういう力なのコレ??っていう微妙な感じだし ニックに「飛べ!」と檄を入れられて飛び上がるけど、どういう理屈で飛ぶんだよって感じだし、カマラもあのシェルで着地できるんならモニカの飛び上がった意味よ....と まあ、そもそもキャロルに関してもオリジンが未だにイマイチ腑に落ちてなくて、スペースストーン動力だったっけ?かなんかの爆発に曝露して力を得ましたよって、どういうこと??って
1作目関連でいうと監督変わってるのも下げ要因で、やっぱりシリーズ(一応)は続投してほしいなあ、とはおもう
MoM はサム・ライミだったのもあって、コレはコレでアリって仕上がりだったから一概にそうは言えないけども とまあ、シラケ要素が多分にあるのが漏れてる感じはする
相変わらずバリバリフランスが舞台だけど、フランス語で撮る気はさらさらネェというストロング英語スタイルで、リドリー的にこの辺のテーマがアツい!ってことなんだろうけど、やっぱりさあ、フランスの人からみてどう見えるんだろう??ってのはちょっと考えなよとはおもう 突然リドリーが思い立って "IEYASU" みたいなタイトルで徳川家康の伝記映画を英語で撮られてもなんぞそれって感じになりそう 最近ナタリー・ポートマンがレオンてどうなん?みたいな話してるらしいのを読んでたので、なんか福原遥が戦中にタイムスリップして特攻隊員とベタベタするやつ.....どうなん??とおもってしまった そんなこんなで本編はドラマのポスクレにあった入れ替わりシーンからはじまる 大筋としては最初は連携もとれなかった3人がだんだんと連携とれるようになってダー・ベンと対決しますよという ダー・ベンはというと、前作のラストの後、クリー帝国を支配するAIを打ち壊して、クリーを解放しようとしたが、結果的には内戦を招き、すっかり荒廃してしまった惑星ハラをなんとかするために宇宙に張り巡らされているワームホールを使ってテラフォーミングをしたいですよ、と キャロルはかつての行いを悔いているようで、クリーの人々に殺戮者と呼ばれているのを知られたくなくて地球サイドにあんまり顔を出してなかったらしい
そういえば、サノスは全宇宙の生命を半分にしたらしいけど、クリーやスクラルの方面ではあんまり消滅や復活絡みの話はないよな クリーで内戦が続いてたとしても、半分になったらさすがになんか協力したりしなかったのかな
協力した結果、ダー・ベンが実権を握れたということかもしれない(脳内補完)
ほいで人為的にワームホールの口を増やすためにカマラが装着しているバングルのもう片割れが必要ってことでバングルを掘り起こして遣ってまーす、と やはりバングルは何やら古の文明の遺物らしい、正式名称は量子バングルつったかな...?なんかそういうやつらしいけど、ロキ(正確にはシルヴィ?)によってマルチバースが開放されて、カーンに封じられていた?マルチバース絡みの遺物が出てくるようになった....ってことなのか....? バングルバースでも書いたけど、そうなってくるとシャン・チーの方のバングルも宇宙由来っぽいことが仄めかされていたので、やっぱり何か古の種族の遺したものなのか...? なんでかわからんけど宇宙にワームホールが張り巡らされてて、メンテできないけど動くから使ってるわ!ってことが(たぶん)はじめて明かされるとおもうんだが、やはり古にオーバーテクノロジーの種族が....??
そうやって無理にバングルを使ってるので宇宙全体のワームホールネットワークが不安定に!!と
なんかわからんけど、そんな局所的なオーバーサージみたいなやつで全体が不安定になるシステム大丈夫か…
しかも終盤、なぜかセイバーのシステムがダウンしてピンチ!!ってのも理屈がイマイチわかんなくて、うん…?という ダー・ベンも太陽のホール開いたんだから別にもう両手バングルでなんかする必要ないとおもうんだけど、何がしたかったの…?
両手バングルでどうやらマルチバースの扉を(またしても)開いてしまったようだが、やっぱり何がしたかったんだ…?と
だしさあ、この広大な宇宙で、知的生命(何をもって知的なのかはわからんが)がいない星なんざ掃いて捨てるほどあるだろうに、なんでわざわざキャロルの因縁のある星を狙うのかね
まあ星を滅ぼさんとしたキャロルへの嫌がらせなのかもしれんが、星の存亡が危うい時にわざわざ仇敵に喧嘩売らんでもええやろ……
つーわけで、開いてしまったマルチバースの扉をなぜか目視で観測するだけで事態が把握できる謎のモニカが、2人の力を自分に集めて反対側から撃ち込めばなんとかなる!!とそんな雑計画で大丈夫かよ…などとおもっていたら案の定閉じきるまでは反対側に留まり続けないといけねーんだ!ってことでモニカは別バースへ飛ばされてしまい、カマラは無事に地球へ帰還、キャロルは約束を果たすためにハラの死にかけの太陽に突撃して再起動させてチャンチャンと
まあなんか、キャロルの手を借りれば太陽の件は解決するんだったらもうちょっとこじれる前になんとかならなかったですかねえ、と言いたくはなる
で、地球に帰還したカマラは何を思ったのか(即席のチーム・マーベルズを結成してチーミングしたくなったのか…?)リクルーティング活動をはじめましたと
すりガラス越しに弓らしきシルエットが見えた時「まさか!!!ケイト!!!!え???ジェレミー・レナー事故前に撮影終えてた??リハビリ後???」などと一瞬でいろいろな思考が駆け巡ったがケイトはあれから単独でNYで活動してるのかな?師はさすがに引退しちゃったのかなあ 上映前にとりあえずマーベルズのパンフだけ買っとくかあ、と買っておいたんだけど、これは想像していた以上にカマラがニューアベかヤンアベの中心だぞコレ…?という気持ちになったので帰りしなにドラマのパンフの方も買った カマラはキャシーも誘おうとおもってんだよね〜ってことだったので、ここ3人は固そう ていうかトムホはカムバックできるのか!!!!頼む!!カマラとピーターの絡みみたいヨ〜〜〜 そしてミッドクレジット、モニカはやっぱり生きてたのか〜〜〜〜!!と
か、カーチャン....?死んだと聞かされていたけど宇宙でなんらか生きてたのか....!?!?とおもったらビースト出てきてあんまり入ってない劇場もさすがにどよめいたのを感じた X は映画(とアニメ)から入ってるぐらいで疎いんだけど
バイナリーとは原作コミックに登場するキャプテン・マーベル=キャロル・ダンヴァースの別の姿で、人体実験を受けてホワイトホールの力を手に入れている。バイナリーを名乗っていた時はプロフェッサーXへの恩返しもあり一時的にX-MENに加わったこともある。 また、近年の設定ではキャロル・ダンヴァースが自分のエネルギーを利用して作り出した自身の複製というバージョンも存在する。『マーベルズ』に登場したバイナリーは、マリアがキャプテン・マーベルになり、バイナリーになり、さらにX-MENに在籍していたバージョンの変異体だと考えられる。MCU版バイナリーのコスチュームは原作コミックに近いカラーリングになっている。
つーことらしい
彼の国では若者はパレスチナ支持のデモをやったりしているそうで、イスラエル支持の人たちと軋轢を生んでいるそうだが、海の向こうで暮らしている人たちのことを案じて闘争に身を投じるのは立派なこったが、そんなこと.....というと当事者たちに申し訳は立たないが、それにしても自分の暮らしには全然関係ないことでそんないがみ合う必要ある....?とどうしてもおもってしまう 安倍晋三が銃撃された時もコレに起因して何かをするのは、全てテロを肯定することになってしまうので自分は特に距離を置いていたのだが、似た感じでハマスの側を汲む向きもあるけど、どうあれ武力でもって人質をとって云々てのは許されないことだとおもう(同様にオスロ合意に反して植民を続けているイスラエルもどうかとおもうが)から、そんな無邪気に親パレスチナの人の気持ちにもなれないんだよなあ 結局どんなエンタメをしてもそれを介して現実を透かしてみてしまい、暗い気持ちになってしまうのであった.... ところで、ミッドクレががっつり X だったので、そういえば次回作はなんだっけ?とおもったらデップー3らしくて腰抜けそうになった やるやらないでウダウダやってるのは知ってたけど、MCU 本史にガッツリくるのかとおもうと変なテンションになる
しかも監督は変わってフリー・ガイの人らしい、そういえばフリー・ガイでもマーベルネタやってたもんね ところで、尺の短さはただの邪推だけど細々したところでカット切り替わる時になぜか衣装変わってたり、微妙にシーン中でも整合性がとれてないシーンが目立つなあ(それだけ本編に集中できてなかっただけなのかもしれないが)という印象があって、やっぱりマーベル制作陣どうにも統率がとれてないのかなあ、という気がちょっとする
キャロルの宇宙船で各々の記憶にダイブする時に、キャロルは最初はスーツの下に着てる?白のタンクトップでいるんだけど、カットが変わるとなんか違う服着てて、撮り足したのか、時制がちょっと後ですよ、という暗示なのか、なんなのか...
歌でコミュニケーションをとる星の人々ってのも、そういう奇特な風習の文化圏があるのは百歩譲ってまあいいけど、英語を喋っていて、西洋音階で歌っていて....ってそれはナンボなんでも都合よすぎませんかね??そういう雑なことやってきたから今ツケを払わされてるんじゃないですかね?? しかもさすがにパク・ソンジュンまで歌オンリーだとマズいと後から判断したのか、なぜか王子はバイリンガルなんで...と適当な理屈をつけて喋らせてんのも何それ?って感じだし、その星でもどうやら親衛隊みたいな軍事部門がいる(なんか風習的にそういうのもなさそうなとこなのかとおもったが)っぽくて、コイツらは伝令する時もイチイチ歌って伝えるワケ?とか粗がめちゃくちゃ気になる ブリー・ラーソンに「便宜上こういうことになってるから」っていかにもディズニーチックな衣装を着せて、歌い踊らすのってなんかテーマとも反してません? パク・ソンジュンもなんか王冠つけてるなあ、とおもったらカット変わると外れてたりしたんだよなあ、すごいノイズだった
のっけからどう見ても大気のなさそうな星の地表にクリーの一行がいてるんだけど、クリーだとわかりやすいようにするためなのか、なぜかみんなメットもしてなければ呼吸用のマスクもしてない状態で出てきて、そうかと思えばセイバーの船外クルーは宇宙服着てたりするのでリアリティラインが全然わからない
キャロルにしても、前はマスクして、口元はオーラっぽいので覆ってたような気がするけど、本作では特に頭何もせずに宇宙に飛び出していくし、なんなら最後らへんのシーンでモニカを助けそびれてるとこでは宇宙空間で思いっきり息をついてるけど、その息はどこから....?とかおもったりしていた
宇宙船もなんか新しいフォーマットで、なんか後部が通り抜け可能なエアロックみたいになってて、とにかくそこをクリー側も主人公側もスカスカ出たり入ったりするのでその度にいやなんかそれはオープンすぎません....??とおもったりした
ダー・ベンはきっとコマンドセンターというか、司令室みたいなとこにいるのが妥当だとおもうけど(むちゃくちゃ現場主義の人なのかもしれないけど...)、そんな船の中枢のど真ん中がそんな誰でも出入り可能な状態になってるってセキュリティ大丈夫かよ
セイバーを行き来する宇宙エレベータっぽいとこでバンバン銃器ぶっ放してるけど、穴でも空いたら死ぬぞ!!気をつけろ!!
襲撃されてるスクラルたちを助ける船は結構でっかくて、それなりのスクラル人を収容してた気がするんだけど、実際宇宙までたどり着いた&ヴァルキリーに転送してもらったスクラルの人数は明らかに少なくて、どういうこと??っておもったり カーン家も家屋にド穴が空いてとても住めたもんじゃない状態になったのか、なんなのかわからんがなんでセイバーきたし??とか
一応セイバーってかなり機密性の高い施設なんじゃないんすかねえ....
結局カーン家とフューリーで地球への脱出を試みるのだが、どう考えてもセイバーの職員じゃなくてカーン家の人々をフラーケンに飲み込ませて、セイバーの職員と脱出ポッドに乗った方がよくない?? 終盤にバングルが2つカマラの元に揃うんだけど、最後引っ越すシーン?では片方しかバングルしてなくてもう片方どうした??ってなったり
あと今までの MCU 作品の中でもずば抜けて回想シーンが多かった印象で、こんなんみに来る人は復習してきてんだし、無理してこれ一本!の人のために差し込まなくていいよ!!もう!!って何回かなった
本家は関係ないけど、なんか字幕もいつもとテイスト違ったような.....?
そういう細かい粗はともかく、全体を通しておもうのは、アクション的な面白さを欠いてるところが特に魅力を失わせている要因だろうとおもう
直近ジョン・ウィック4でリナ・サワヤマのキレのいいスタントをみてるので、やっぱり本作の主人公3人組は身体的なキレがお世辞にも良いというわけではなさそうな感じがして、それをどうにか VFX で補ってるからどうにもペラいし、アクションが大味になっているとおもう キャロルはパワー型で、前作でもエンドゲームでもそこまで違和感はなかったので、これは継承するとして、あと3人が一時的にスワップ可能ってのもアイデアとしては悪くないとおもうので採用するとして、何度かある戦闘シーンで、スワップしてバシッ!と技がキマるみたいな、3人だからこそ、この座組だからできるフレッシュな殺陣、アクションシーケンスみたいのが全然なくてそれがとても残念 モニカの透過能力みたいなやつもそれビジョンでみたしなあ....って感じで新味がない ドラマでも今後登場するであろうリード・リチャーズとカブるのを避けたのか、Ms.マーベルは肉体の伸縮じゃなくて、謎の結晶みたいなやつでそれっぽいことをやるんだが、これが相変わらず絶妙にチープで、ウーン ほぼ己が為にゴッド・ブッチャーをやっていたクリスチャン・ベール、とにかく量子空間を脱出したいジョナサン・メジャース、と前2作はそりゃ対決やむなし感があったが、本作のダー・ベンはやや強引そうな素振りは見せるけど、それは献身的に惑星ハラをなんとかしなきゃいけないんだ....!という動機なので、やや同情してしまうというか まあそのスジが悪いってことで主人公一行とぶつかるわけだが、3人でボコボコにすんのはちょっとかわいそうだろ....みたいな気にもなる役だったかなあ